あんにょすの雑記

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9-nine-ここのつここのかここのいろ 感想,考察 (※ネタバレあり)

前回記事

annyos913.hatenablog.jp

 

 

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九條都は完全無欠なパーフェクトヒロインである

 

 

本当はフラットな気持ちで感想を書きたかったんですが

 

『ゆきいろ』までクリア後にフラットな気持ちで感想を書くの無理だなって思ったんで

 

9-nine-シリーズの全てを理解したうえで『ここいろ』というエピソードを振り返っていこうと思います。

 

 

以下は盛大なネタバレ、9-nine-という作品を楽しむ要素を破壊する記述が含まれますので、『ここいろ』だけでなく『ゆきいろ』までプレイし終えた人のみ閲覧を強く推奨します。

 

 

 

 

 

----------------------以下ネタバレ含------------------------

 

 

 

 目次

 

 

 

◆有料体験版は誉め言葉である

 

一部では「有料体験版」なんて言われ方をしているらしい『ここいろ』

 

4部作の導入、かつこのプライスでこの引き込み

 

それを理解していればそんな言葉は誉め言葉だろう

 

 

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開始数十分でこれですよ??????

 

9-nine-シリーズ数あるCGの中でも、間違いなくこのワンシーンが衝撃をもたらしましたランキング上位です

 

 

ここ最近こういうちょっとエグい表現がある作品やってなかったのもあって

 

 

「リアルな石像があるんだってー見に行こうー」

 

 

で、まぁ石化されてるんだななんて楽観的に思ってたら

 

 

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こんなリアルな描写ある?????

 

 

 

この時私は直観しました

 

 

「あ、これくそ面白いやつだ…」

 

 

この時初登場するBGM「uneasiness」もとっても引き立ててね

 

 

名前の通り「不安」感をまぁ煽るんですよ、今までポップで平和な展開してただけに。

 

 

 

呆気にとられていると流れるような展開で王道の

 

 

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ヒロイン能力行使×事情を知らない主人公

 

 

これでワクワクしない男の子おる?????いやいないね?????

 

 

 

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強制BAD END

 

 

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からのタイトル戻り、いない都

 

 

これでワクワクしない男の子おる?????いやいないね?????

 

 

 

たしかに『ここいろ』では犯人、黒幕(そもそも黒幕とか以前の問題)の正体すらつかめず、何もわからん状態で終わるわけですが

 

 

これだけで私の心を惹き込むのには十分でした。

 

 

 

有料体験版

 

 

言いえて妙なり

 

 

 

◆九條都というヒロインについて

 

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九條都

 

大企業「コロ○グループ」(情勢的に自粛)の令嬢で、性格はおしとやか。

 

常識力も持ち合わせ、おもいやりや配慮も出来る。

 

一方で倹約家、料理が得意。

 

小柄で華奢で巨乳。

 

 

CV:澤田なつ

 

 

 

…何このスペック??

 

いわゆる「属性」みたいなものはないけど(強いて言えばお嬢様)、

 

ここまでスタンダードに魅力が詰まったキャラって珍しい。

 

多分分割パケのトップバッターを任されるから誰にでもとっつきやすいキャラ付けなんだろうけど…

 

 

 

正直都ってキービジュからキツめな性格の子かと思ってました。。

 

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ほら、、この子みたいな…。

 

そんな裏切りにもドキっとしますね。

 

 

 

 

9-nine-シリーズ4部のなかでも、都との恋愛が一番グッとくるものがある。

 

 

ブコメを引き立てる要素ってやっぱり

 

 

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すれ違い

 

だと思うんですよね。

 

 

 

実は9-nine-シリーズの中ですれ違いがあったのって『ここいろ』都だけで、

 

 

初回の強制BAD ⇒ 都が翔のことを信じられず(好感度が足りず)死亡

 

正しいルート ⇒ 好感度が高い都が翔の心を読んだ結果、私何かで良いのかなとすれ違うものの結ばれる

 

 

この生き残った都の枝での展開が、本当に見ていて

 

 

甘酸っぺぇ…(´゚д゚`)

 

 

 

個人的には、強制BADで一方的に拒絶される翔の展開も見ていて本当に胸が苦しくなりました。

 

 

 

どうして…どうしてだよ都…

 

っていう気持ちで胸がいっぱいでした。

 

 

 

 

その分、結ばれた枝での都の笑顔が本当に突き刺さります。

 

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まぁ何も解決していないんですけどね

 

 

と、『ここいろ』発売当時のユーザーは誰もが思ったことであろう…

 

 

それが『ゆきいろ』後、未だ見ぬ未来への伏線だとも知らずに…

 

GOOD枝の都は言います。

 

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わかる、わかるぞ。

 

人を好きになるってそういう気持ちだよな。

 

翔は「おおげさな…」って言いますが、この気持ちはとても一般的なもの。

 

そういう普通に人に惹かれる都も可愛らしいところなのでした。

 

 

◆キャッチコピーについて

 

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この世界は、キミを「  」した物語だったーーー。

 

 

『ここいろ』のキャッチコピーですが、特に作品内でも公式からの回答も無いようです。たぶん。

 

 

いろんな人の意見を見ました。なるほど。

 

そもそも前提条件として、この「キミ」は誰で、お前は誰なのか?

 

って疑問が私には浮かびました。

 

信頼。

 

殺。

 

ふむふむ。

 

 

そもそもそれって人物が違うよね 

 

信頼した、だったら 都 ⇒  翔

 

殺した、だったら 翔 ⇒  都

 

 

でもさ、僕9-nine-完結しちゃったんだ…。

 

 

つまり、

 

ナインが観測した枝のことを言っている

 

こういう考え方も出来るのかと。

 

思いっきり「世界」って言ってるしね。

 

 

そう考えたら、「  」の中は

 

ナインの選択によっていくらでも変わるから答えなんてないよ

 

って言っているような気がしてならない。

 

 

『ここいろ』では必ず二パターンの結末を見させられるし、

 

殺した物語(強制BAD)、信頼した物語(一応のHAPPY END)

  

どちらもナインの言葉なら正解なのかなぁ。

 

 

◆残された(個人的な)謎

 

謎というか私が単純に理解出来なかった点です。

 

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①高峰はなぜ死んだ?

 

GOOD ENDで魔眼のユーザーであろう男性が自らを石化して死亡しました。

 

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『ゆきいろ』でこれが高峰なのは確定したんですが、

 

じゃぁ誰が殺したの?っていうところには言及されてない。

 

普通に考えれば与一なんだけど。

 

 

与一はなぜ高峰を殺した?

 

高峰の「それ、いいね」なアーティファクトを狙って?

 

じゃあなぜ他の枝では死なない?

 

そもそもこの枝では与一は高峰がユーザーなことを知ってる?

 

 

可能性として考えられるのは、

 

  • 与一
  • イーリス
  • そのまんま高峰の自殺

 

 理由も考えてみましょう。

 

与一 ⇒ 高峰の「それ、いいね」なアーティファクトを狙った

     追い始めてきた翔たちを撒くつもりで終息させたように見せかけた

 

こう考えたら与一説が一番自然でしょうね。

 

前者に関しては、

 

この枝で高峰がユーザーなことを知っているのか?

(見せてないはずだったと思います)

 

っていう疑問がまだ残りますが…

 

イーリス ⇒ 単純に他に魔眼のユーザーがいないから

 

与一パターンの疑問を解消する可能性です。

ただわざわざイーリスが出てきて高峰を殺す必要って…ないよね…きっと…。

 

高峰自身 ⇒ 与一に用済みにされて

         イーリスに力を暴走されて

 

前者は与一に全てを委ねていた高峰ならあり得なくもありません

後者は「暴走以外で自身を石化することが出来るのか?」という疑問から

 

 

 

以上が考えられる可能性だと思っています。

 

普通に与一なんでしょうけど、メモ含めどうにもその状況がいまいち想像つきません。

 

『ゆきいろ』最後の最後でこの枝(BADのほうだけど)を剪定しにいく件があるので、

 

続編やFDが出るならこの謎もきっと解明されるでしょう。

 

 

②都が奪った記憶について

 

BADENDとGOODENDで、希亜から追い詰められた二人は

 

「都に翔の記憶を奪わせることで無実を証明」

 

しようとしますね。

 

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それぞれ、

 

BAD ⇒ 「人殺しをしてしまったことを自覚し一人で魔眼のユーザーを追う」

 

GOOD ⇒ 「翔の好意を知り動揺」

 

という展開になりますが、、、

 

 

これなんかおかしくね??

 

まずBADについて。

 

GOOD枝の都はBAD枝都の行動についてこう言います。

 

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「私ごときでは翔くんに釣り合わないから一人で頑張らなきゃって思ったんだと思う」

 

って。

 

 

いやでもさ、

 

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そんなもんじゃないだろう、このシカトっぷり

 

 

男はね、好きな女の子にシカトされるのが一番傷つくんですよ

 

「私には釣り合わない」って理由で全面的にシカトする?普通

 

 

 

ここの都の心情についても、上記通り出るかもしれないFDか続編で納得したいですね

 

 

 

次にGOODについて。

 

お前自分が殺人したかもしれない記憶なんでないんや?

 

こはちょっとご都合主義な気が…笑

 

奪える記憶は設定上強く思っていることだけらしいですが

 

この枝は翔の都好き好きが強すぎてそれ以外の記憶はそんなに奪われなかった?

 

そもそも本当にこの枝の都が、炎のユーザーの顛末を知らないかどうかも微妙ですね。

 

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こんな感じで『ここいろ』は少しわからん点が残るエピソードでした。

 

まぁそれも前述のFD及び続編示唆があることでだいぶ救われたんですが。

 

 

 

◆楽曲大賞

『ここいろ』で一番心に残った楽曲はこれ。間違いなくこれ。

 

www.youtube.com

 

『drawsing morning』

 

タイトル画面で流れる綺麗なピアノ楽曲なんですが…

 

もうめっちゃ絶望ソングに聴こえる

 

強制BAD ENDでタイトルに戻されたときに都のいないトップ画面とこのBGMがもうトラウマで…

 

(今確認したらunder the moonになってるんですが全クリ後変わったよね?記憶違い?)

 

『ReAliZe』は今聴くと普通に良い曲なんだけど、始める前はあんまり印象残らなかったかなぁ。

 

次点で『uneasiness』

 

これも初石化CGでの不安感がすさまじいので。

 

あぁ、こういうゲームなんか、、って認識する良い楽曲ですね。

 

 

 

なんか暗いイメージばっか残ってるな『ここいろ』は笑

 

◆総評

 

なんか違和感とか納得出来ない点多いし初回だからこんなもんかな

 

って思ってたのは『ゆきいろ』をやる前です。

 

『ここいろ』単体の完成度がイマイチだなぁ、と思ってたのですら伏線でした…

 

これどうなんだろうなぁ、って思ってた部分もしっかり続編で回収していくし、

 

まだ納得のいかない点も『ゆきいろ』ラストでまだ掘り下げる可能性を示唆していく演出。

 

恐るべしぱれっと。恐るべしライター。

 

 

導入としては最高、さらに全シリーズプレイ後に印象を変えてしまう素晴らしいファーストでした。

 

 

 

 

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都、うちにもハンバーグ作りに来てくれ!

 

 

 

『そらいろ』につづく